市販品と探偵が使用しているGPS発信機の違い
改正ストーカー規制法が施行されてから、その取扱いがシビアになったGPS発信機。自分で位置情報を調べようと購入されている方も多いと思います。
私たちが使用しているGPS発信機は、市販されているものと違って高性能のもので、1回の充電で冬季間でも3週間以上再充電の必要のないプロ仕様です。
今回は、たまたまお客様がお持ちになっていた市販されているGPS発信機と弊社が使用しているGPS発信機の両方を弊社所有車両に取付け、その違いを検証してみました。
GPS発信機の市販品と業務用の大きな違い
GPS発信機言えど、その機種によって位置の精度や機能、バッテリーの持ちと大きく変わります。当然、弊社でも数多くのGPS発信機を検証し、信頼できる機種を選んでいます。
逆に言えば、GPS発信機を多く利用することによって、その機種の良い点悪い点が見えてくるのです。
ここでは、今までに弊社で使用したGPS発信機の市販品の中で、ここがダメ!という点をピックアップしてみました。
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バッテリー接触不良によるGPS発信機の停止
GPS発信機をご覧になった方であればお判りになると思いますが、GPS発信機は、本体とバッテリーがそれぞれ別になっているタイプがほとんど。ここで問題になるのが本体とバッテリー部分の接触不良による通信停止です。
弊社でも当初、機器故障によるものと思われましたが、同じ本体に同機種の違うバッテリーをセッティングをすると、バッテリーが全て消耗するまで正常に動作するという不具合。弊社にて同機種を5台所有しておりましたが、バッテリーの品質によって大きく変わるようです。
もちろん、予備バッテリーは純正品。大切な調査の時に通信が停止してしまっては本当に目も当てられません。
このような事から、GPS発信機を装着後にバッテリーの接触不良の出る機種は、たとえお客様が使用されていたとしても弊社が所有しているGPS発信機に変更しています。
GPS発信機が通信停止した場合はどうなるの?
機種によって違いますが、電源OFF通知のアラートがメールで送られてくるものもあれば通知の無いものがあります。最悪なのは通知の無い機種。
弊社にて不具合が確認された機種は通知の無い機種で、通信停止した際は、いくらリロードしても通信が途絶えた位置から動きません。そして、リロード時間が以上に長いです。
この状況を知っている方であればよいのですが、わからない方は「ずっとここに止まってる」と思われるでしょう。
通信衛星みちびき対応の機種でも大きく違う位置測定
市販品のGPS発信機を見ていると、ほとんどが「通信衛星みちびき対応」というウリ文句が書かれていますよね。わからない方は「精度がすごく良い製品なんだな」って思うかもしれません。
しかし、どの機種もどの衛星を補足しているかわからないですし、ほとんどの機種は確認することもできません。
ここで、数種類のGPS発信機を車両にセットして走った結果、機種によって位置のばらつきが非常に大きくありました。どのくらいの違いかと説明しますと、精度の良いものはほぼ同位置で、精度の悪いものは1丁分外れていました。
ちなみに、販売価格の安いものは大きく外れていて、販売価格が高いものはそれなりの位置と言った感じでしょうか。
どちらにせよ、GPS発信機で得たログは証拠になりませんから、大体の位置を見たい方は気にならない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、弊社のような業種で言えば精度の悪いGPS発信機は使えたものではありません。
衛星補足の弱い機種
GPS発信機の衛星補足の強い弱いは本当に大きくあります。たとえば、大型ショッピングセンターの地下駐車場であったり、ラブホテルの地下駐車場に対象者の車両が駐車された場合、通信衛星が補足されていなければ位置情報が迷子になることもあるのです。
これは結構致命的なエラーで、広い駐車場なればなるほど対象車両を探すのに時間がかかってしまいます。
衛星補足の強い機種に越したことはありません。弊社で使用しているGPS発信機は、屋内駐車場でもシッカリと衛星を補足していますよ。
バッテリーの持続性
比較的暖かい地域であればあまり気にすることは無いと思いますが、とくに北海道の場合は早朝の気温がマイナスになることは日常のこと。バッテリーという特性上、気温が低くなると持ちも悪くなってしまうのです。
一般市販品で標準で付属しているバッテリーは、ほぼ2週間交換いらずと告知していますが、実際、北海道の冬季間で使用すると1週間持ちません。当然バッテリーが消耗すれば充電しなければいけないですし、何よりも車両から外してまたつけるというリスクを負わなければいけません。
とはいえ、バッテリー容量が大きいものをチョイスしても、GPS発信機自体大きくなってしまいバレる危険性もあります。
GPS発信機を選ばれる際は、持続性と大きさを考えて選ばなければいけません。
ほとんどの機種は防水施工がされていません
GPS発信機は電子機器ですから、当然防水機能はありません。とくに、バッテリーが交換できるタイプは非防水のものがほとんどです。
弊社で使用しているGPS発信機も非防水タイプなのですが、独自の施工をして防水をしています。
北海道の場合は、雪解け水で冠水したりとGPS発信機の大敵である水に対して最大限に配慮しなければいけません。もし、市販品を購入されるのでしたら、防水テストをシッカリと行ってくださいね。
GPS発信機も安いものではありません。
弊社で使用している業務用GPS発信機はネガティブ要素をすべてクリアした製品です
前述の通り、GPS発信機にも商品によって非常に誤差があったり不具合が出るものもあります。弊社では、法人向けのGPS発信機いわば業務用のGPS発信機を使用しているため、一般製品とはかけ離れた安定性とチューニングは施されています。
すなわち、業務用と一般市販品では大きく変わるということが言えるのです。
弊社では、すでに3G回線のGPS発信機からLTE回線へとバージョンアップを行っており、今までの通信スピードよりも速くなったおかげでストレスなく動作しております。
GPS発信機測位地点撮影やGPS発信機のレンタル、通常調査業務にも利用している機材は、シッカリと動作チェックを行ってからレンタルや実調査に利用しております。