「浮気」「不倫」「不貞」その言葉の意味とは

普段、「浮気」「不倫」「不貞」と何気に使われている言葉でも、それぞれ意味を持っていることがご存知ですか？

私は、恥ずかしながら探偵業界に入ってからその意味を知り、今では上手に使い分けることができるようになりました。
大きく分けると、それぞれの言葉に隠されている意味は、共通点として愛情であり、その深さや行為によって変わるものなのです。

ここでは、皆さんが何気に使っている「浮気」や「不倫」、「不貞」について詳しく解説します。

3つの言葉の意味

浮気という言葉の意味

3つの言葉のうち、よく使われる言葉が「浮気」。当探偵事務所でもよく使う言葉です。
浮気の意味は、広辞苑でこのように表現しています。

男女間の愛情が、うわついて変わりやすいこと。多情なこと。他の異性に心を移すこと。「―な男」

広辞苑

１ 一つのことに集中できず心が変わりやすいこと。また、そのさま。移り気。「―な性分で何にでも手を出す」
２ （性愛の対象として）特定の人に心をひかれやすいこと。また、そのさま。多情。「―な人」
３ 配偶者・婚約者などがありながら、別の人と情を通じ、関係をもつこと。「旅先で―する」
４ 心が浮ついて、思慮に欠けること。また、そのさま。「分別―になられ、備へことごとく違 (たが) ひ候」〈甲陽軍鑑・二七〉
５ 浮かれて陽気になるさま。また、そうなりやすい気質。

デジタル大辞泉

このように、気持ちが他の異性に向いていることを指します。
たとえば、「あの人と会ってもっと深い仲になりたい」といった気持ちは「浮気」という言葉に当てはまることになりますね。

男女間でいうと、「違う所帯をもつ男女が手を繋いで歩いていた」というシチュエーションであれば、好意が無ければできない行動と捉えられますので、一般的に「浮気」と位置付けられるでしょう。

なぜ探偵事務所は浮気調査と称するのか

不倫という言葉の意味

「不倫」という言葉を聞くと、ドロドロな恋愛を想像する方も多いのではないのでしょうか。

不倫とは、

人倫にはずれること。人道にそむくこと。特に、男女の関係について言う。「―の愛」

引用：広辞苑より

道徳にはずれること。特に、配偶者以外と肉体関係をもつこと。また、そのさま。「不倫な関係」「不倫の末路」

引用：デジタル大辞泉より

「浮気」では心の移り変わりを意味していましたが、「不倫」とは簡単に言うと、配偶者以外と肉体関係を持つ意味合いとなります。
たとえば、「○○の旦那さんと××の奥さんがラブホテルに入って肉体関係の仲になっている」という話は、「不倫」となりますね。

不貞という言葉の意味

あまり聞きなれない「不貞」という言葉ですが、よく使われるのが法律の世界。
どのような意味を表しているのかと言いますと

貞操を守らないこと。

広辞苑

配偶者や恋人がいながら性的純潔を守らないこと。また、そのさま。

デジタル大辞泉

とあります。
ここで、先に書いた「不倫」と変わらないじゃない？と思いの方もいらっしゃると思いますが、意味合いは同じですが、言葉を使う場所が違います。
言葉の使う場所については、次の章で記述します。

不倫と不貞の言葉の違い

ご依頼者様と紫苑のスタッフがお話しするときには、「浮気」や「不倫」という言葉を使いますが、弁護士さんとお話しするときにはほぼ「不貞」という言葉で表現しています。

まとめ

このように、「浮気」「不倫」「不貞」と3つの言葉の意味がお判りになれたかと思います。
普段、何気に使う言葉でも表現を間違えれば、大きな誤解を招くことになります。

たとえば、「あそこの旦那さんとあそこの奥さん、たまに車に乗って出かけてるので不倫していると思う」といった会話があれば、実は2人は顔見知りで、ただ車で送っていっただけなのに、この二人は肉体関係を持っているという表現に変わってしまうのです。

何もしていない側にしてみると、本当に迷惑な話ですよね。